パナソニックの有機ELテレビLZシリーズおすすめです!
いらっしゃいませ、家電の虎です!
今日はパナソニックから発売されている有機ELテレビについてのお話しになります。
旧型のJZシリーズはかなり評判よかったですがLZシリーズはどうなのか?
また今年の注目されるポイントや去年モデルとの違いを紹介。
そして買う前に注意してほしい点をお伝えしていきます。
LZシリーズの特徴とJZシリーズとの違い
まずはLZシリーズの特徴についてご紹介していきますね!
LZシリーズはフラグシップモデルとなるLZ2000と、ハイグレードモデルのLZ1800の2ラインナップとなっています。
画面サイズはLZ2000が77・65・55インチ、LZ1800が65・55・48インチのそれぞれ3機種ずつ、合計6機種となっています。
そんなLZシリーズ、昨年モデルのJZシリーズから大きく進歩したのは画質と音質の2点です!
LZ2000、LZ1000それぞれのモデルでどのように進化したのか、次から解説していきます。
フラグシップモデルであるLZ2000は、昨年の同等モデルJZ2000よりも明るくて高コントラストな映像と、クリアな音が楽しめるモデルに進化しています!
有機ELって黒の表現は本当に綺麗なんですが、液晶と比べると構造上どうしても暗っぽくなってしまうんですね。
昨年モデルのJZシリーズはパナ独自の素材を追加することで、一般的な有機ELディスプレイよりも早く放熱することで明るさを出していました。
ディスプレイに熱がこもっちゃうと、明るさが出にくいんですよ~。
だからこそ素早い放熱が必要になってくるんですね。
LZシリーズはJZ2000の素早い放熱構造に加えて、より高い輝度のパネルを搭載しています。
さらにパネルの制御を行う部分も進化しているんですよ。
画素1つ1つの発光の状態を管理できる「Braight Booster」と、画素単位で明るさや色情報を制御できる「Dot ContrastパネルコントローラーPro」というものを搭載。
横文字だらけで何言ってるの?となってしまいそうですね…。
要はより明るく表現できるパネルとそれを上手く制御できる機能が備わったことで、JZ2000よりもさらに明るい表現ができるようになったのがLZ2000というわけです!
高度なパネル制御が搭載されたおかげで、暗いシーンでの色、明るさの階調表現もアップしています。
また、映像を明るくすると色が飛びやすくなるのですが先ほど登場した「Dot ContrastパネルコントローラーPro」のおかげで色鮮やかさを損なうことなく明るい映像を出力できるようになっています。
動く物体と背景を切り離すことでより残像感なく楽しめる「オブジェクト検出」可能なパナの倍速機能も、継続して搭載されているのでスポーツやアクション系の映画も存分に楽しめること間違いなしです!
スポーツや映画を楽しむといえば、音質にもこだわりたいところ。
LZ2000はイネーブルドスピーカーとワイドスピーカーのほか、新たにラインアレイスピーカーを搭載したことで、よりクリアな音が楽しめるようになっています。
ラインアレイスピーカーとは、スピーカーユニットが一列に並んでいるスピーカーのことです。
アーティストのライブ会場だったりコンサート会場に行ったりしたことがある人なら、ステージの両脇に連なった大きなスピーカーをみたことあるんじゃないでしょうか?
あれが「ラインアレイスピーカー」です。
大きな特徴として、通常のスピーカーよりも「音がまっすぐに届く」というのと「残響が残りにくい」というものがあります。
ラインアレイスピーカーは、音源から直線的に音が飛んでいくイメージが近いですね。
対して通常のスピーカーは音源を中心に放射状に音が広がっていきます。
通常スピーカーを左右に配置した場合、放射状に広がったお互いの音がぶつかり合ってしまう場所があるんですね。
そこで聞く音って不明瞭な音、つまり人が話している声とかだと聞き取りづらいものになってしまいます。
その干渉を最大限少なくして明確な音、聞き取りやすい音が出せるのが「ラインアレイスピーカー」なんです!
クリアな音が楽しめるので、ニュースやスポーツの試合などではキャスターや司会者、解説者の声がよりくっきり聞こえるようになっています。
JZ2000シリーズでもセンタースピーカー搭載で人の声が聞き取りやすく、音を上げなくても聞こえると好評でしたが、今回のLZ2000に関してはそれがさらに進化したものとなっています。
一方、ハイグレードモデルであるLZ1800シリーズは画質に関してはJZ2000シリーズ、音質はJX950シリーズの良いところどりのモデルとなっています!
JZシリーズのハイグレードモデルといえば、JZ1000でしたね!
画質に関してはJZ2000に見劣りしない高コントラストな映像出力でしたが、音質に関しては通常の下向きスピーカーのみでした。
そのため、音質は断然JZ2000、さらに液晶JX950のほうが良かったんですね。
しかし今回のハイグレードモデルであるLZ1000は、音質も抜群に上がっているんですよ!
それもそのはず、JZ2000・JX950に採用されていた上向きスピーカー「イネーブルドスピーカー」を搭載。
映画やスポーツ試合を観る際、まるで映画館や会場にいるかのような臨場感で楽しむことができます!
LZ2000もLZ1800も、昨年モデルからかなり進化していることが分かりましたね!
画質・音質のほかにも、「便利機能」の部分でLZシリーズは進化しています。
普段YouTubeを使っている方に朗報です。
付属のリモコンにYouTubeのダイレクトボタンが追加されました!
実はJZシリーズ、もっというと液晶JXシリーズも含めた21年度モデルのリモコンには、YouTubeのダイレクトボタンがなかったんです。一番使うのに!
SONYやSHARPなど他メーカーにはほぼ搭載されていたのですが、大人の事情とやらでパナにはついていませんでした。
お客様から「なんでないの?」と突っ込まれたときは、だいぶつらかったですね…。
ダイレクトボタンの数自体も増えており、JZシリーズは6つだったボタンが8つになっています。
さらにゲームをされる方にもぜひ検討いただきたい機能が追加されています!
それが「ゲームコントロールボード」です。
ゲームプレイ中に映像のフレームレートだったり、そのコンテンツについているメタデータの確認ができたりします。
FPSやレーシングゲームをされる方にとってはかなり期待できる機能ではないでしょうか?
コントロールボードの表示はリモコンの画面表示ボタンの長押しで表示できますので、ぜひ確認してみてくださいね!
またLZシリーズはLXシリーズと合わせて「ファイナルファンタジーXIV推奨テレビ」にも認定されています。
FFの制作を行っている「スクウェア・エニックス」の開発者が直接確認していて、FF XIVの公式サイトにも推奨テレビとして掲載されています。
近年、パナソニックとFFのコラボ商品が多くなってきていますよね!
ゲーミングネックスピーカーもFF XIVとコラボしていますし、FFファンならぜひ揃えたいところです!
他社と比較したときにパナソニックがおすすめな3つのポイント
続いてご紹介するのは「他社と比較したときにパナソニックがおすすめなポイント」です。
他メーカーとパナソニック比較
他社と比較したときにおすすめとなるパナのポイントとして「オートAI」、「二画面機能」、「転倒防止スタンド」の3つを紹介していきます。
オートAI
1つ目の「オートAI」は、21年度モデルより搭載されたAIによる画質・音質の自動調整機能です。
今回は環境光センサーを新しく搭載したことでより精度が高く、お部屋の状況に一番あっている映像を出力できるようになっているんですよ!
これまでライトの色味によって同じ映像でも映像が黄みがかったり、青みがかったりしてしまうことがありました。
環境光センサーが搭載されたことで部屋の明かりの色などを分析して、部屋の光の色が変わっても同じ色に見えるように調整できるようになっています。
そういった進化点もありつつ、僕が推したいのはオートAIの基本的な機能である「自動で映像・音声を番組にあったものに変えてくれる」というポイントです。
今までのビエラも他メーカーのテレビにも、画質・音質は手動で変えることができました。
メニューか、もしくは設定画面から変えられますよね。
でも実際、毎回変えて見ていましたか?
見てないですよね。
むしろ「あったことすら忘れてた」、「知らなかった」という方も多いのではないでしょうか。
メーカーの調査でも、約7割の人が変えないと答えたそうです。
だからこその「オートAI」なんです。
そのテレビが持っている画質や音質を、番組を変えたとしても100%発揮できるようにしているのがこのオートAIのすごいところなんですよ!
二画面機能
2つ目のポイントは「二画面機能」です。
二画面機能とは、文字通り画面を2分割してそれぞれ別の番組を同時に観ることができる機能です。
昔はほとんどのテレビについていた機能ですが、最近ではパナとレグザにしか搭載されていません。
というのも、google tvが搭載されているテレビには二画面機能が搭載されていないからです。
パナとレグザの一部機種はそれぞれメーカー独自のOSを使っているため、二画面機能の搭載ができます。
お店で接客していると、この二画面機能を活用しているお客様が意外と多いんです!
「スポーツを観ていていいところだけど、ちょっとニュースも確認したい」というときなんかにすごく便利なんですよね~。
他社と比較したときにおすすめしたいポイントに上げた理由はこの便利さの他に、パナのDIGAと合わせて使うことでネット動画を観ながらテレビを観れる裏技的な使い方があるからです!
実は二画面にした際、左側の映像は入力切替の映像を映すこともできるんですよ。
DIGAはネット動画機能が搭載している機種もあるので、二画面の左側をDIGAにしてNETFLIXを楽しみながらニュースを観たり他の番組を観たりすることが可能なんです。
販売員のなかでも意外と知らない人もいる、裏技的な機能ですが他メーカーにはない魅力的なポイントです!
転倒防止スタンド
最後3つ目のポイントは「転倒防止スタンド」です。
パナのテレビといえば転倒防止スタンドですね!
パナのテレビスタンドは、ディスプレイの中央下部分にがっしりとした円形か長方形の形をしたものになっています。
このスタンドをひっくり返すと吸盤がついており、スイッチをONにすると吸盤内が真空に近い状態になりテレビ台に張り付くような感じになります。
そのため倒れにくくなっているんですよ。
デザイン的にいうとSONYやLG、レグザの方がスタイリッシュでカッコイイんですが安全性はパナの方に軍配が上がるかと思います。
この転倒防止スタンドはパナのテレビにしかありません。
耐震ベルトも付属でついてくるので、耐震対策をしっかり行いたい!というお客様におすすめなポイントです!
注意点
店頭では「パナの新型有機ELはどれ?」と聞かれることが増えてきているように、かなり期待値が高いLZシリーズ。
ただ購入を決める前に注意してほしい点が3点ほどあります。
LZ1800にスイーベル機能がついていない
1つ目は「LZ1800にスイーベル機能がついていない」点です。
スイーベル機能とは、画面を左右に動かせる機能のことです。
首振り機能なんて言ったりもしますね。
昔のテレビについていることが多く、たとえばリビングにテレビが置いてあってキッチンで作業するときに角度を変えるというように愛用されている方が多い機能でもあります。
しかし近年はこのスイーベル機能搭載テレビが少なくなってきていました。
家電量販店から三菱がテレビ事業を撤退してしまったので、現在ではSHARPとパナソニック、レグザの一部機種にしか搭載されていません。
パナソニックは昨年まで液晶では55・65インチ全機種に、有機ELは48型を除いた機種にスイーベル機能が搭載されていました。
しかし、22年度モデルに関しては77インチを除くLZ2000シリーズのみの搭載となってしまいました…。
液晶からもスイーベル機能がなくなってしまっています。
僕たち販売員の間ではかなり多くの人たちから落胆の声が上がっている状況です…。
なかには「テレビはそんなに動かさなくても…」という人もいますが少数派。
SONYとの比較でスイーベル機能のありなしを説明することも多かったので
大多数は「なんでなくしちゃったの?」と驚いていますね。
また販売員と設置する人のお悩み、みたいな話になるんですがスイーベル機能がなくなったことで、「お客様にテレビ後ろにある端子を説明する際や設置がちょっと大変…」という声もちらほらと聞きます…。
さらにこのスイーベル機能、家事で自宅にいることの多い女性からの支持が特に熱いんですよね…。
「首振り機能のあるテレビが欲しい!」というお客様も多いので、これはちょっとパナファンが離れてしまうのでは?と思わざるを得ないポイントです…。
LZ2000が値引き交渉不可
2つ目の注意点は「LZ2000が値引き交渉不可である」という点です。
パナソニック製品でこのタイプ、最近多くなりましたね…。
店員のなかでも「テレビで値引き不可をやったら売れないよ…」という声が多かったです。
それぞれ税込みの販売価格は55インチ405,900円、65インチ564,300円、77インチ792,000円となっています。
パナの有機ELは今まで65インチまでしかなかったので70インチ以上をお買い求めのお客様にはパナは諦めていただいていました。
今回は77インチがある!お客様の選択の幅が広がる!と喜んだのもつかの間。
1インチ1万円時代を思わせる強気な価格設定の値引き不可商品。
まぁ半年もすれば価格自体が下がると思いますが、「今すぐほしい!」というお客様のなかには予算が合わない方も出てくるかもしれません。
大きさによって搭載あり・なし機能がある
この2つの注意点のほか、インチによって搭載されている・されていない機能があります。
その注意点が3点目です。
まずLZ2000の特徴でもお話した、高輝度パネルの採用ですが77インチには採用されていません。
LZ1800もJZ2000に使われていたディスプレイと独自構造を採用していますが48インチには採用されていません。
さらに他社との比較で優位になる「スイーベル機能」も77インチには採用されていないので注意が必要です。
77インチに「スイーベル機能」が無いのは安全面を考慮してというのはわかるのですが、LZシリーズには全インチ一貫して高輝度パネルを採用してほしかったですね…!
まとめ
今回取り上げたLZシリーズは55型が7月、65型と77型が8月の発売予定となっています。
昨年の今頃だと各メーカーの新型テレビが揃っている時期ですが、おととしから続いている半導体不足の問題に加えて今年は上海のロックダウンの影響で発売がかなり遅れている状況です。
他のメーカーも遅れてしまっていますが、逆に考えれば検討できる時間が伸びたということ!
他の動画も参考にしてこれだ!と思う1台を購入してくださいね!
最後までいただきありがとうございました。
次回もよろしくお願いいたします。