私は家電量販店に務めるどこにでもいる普通の店員です。ノルマというのは多少はあるのでそれを達成するためにたくさんの接客をしています。
日々、店員の私は商品知識を身につけるために勉強をしていますが、お客様の買い物の仕方が年々変化をしていると感じます。ネットで事前に調べて来店されます。
ネットで買い物は昔と比べてだいぶ普及してきました。おかげで量販店は売り上げは大幅ダウンですけどね。
でもこれは時代の流れだから仕方ありません。
家電の購入する時の流れ(ちょっと前)
私が子供の頃からインターネットはありましたが、ここまで普及はしていませんでしたの。皆さんも家電が欲しい時はネットで調べるなんて考えず、量販店で話を聞きに行くのが当たり前でしたね。
車を購入するように何回か足を運んで悩んで値引き交渉をして購入が当たり前の時代でした。正直、私がこの業界に足を踏み入れた時は価格.comなどのサイトも存在しませんでしたのでネットで購入は怖いというイメージが強くネットで購入する人は少なかったです。
私たち店員も人なので何回も店頭にいらしてもらうと値引きしてしまい結果的にはお互いニコニコして購入していただきます。購入して終わりではありませんでした。
冷蔵庫を買ったから次は洗濯機を購入してくれることがありました。最近は減りましたが。
固定客になってくれると私たちも通常のお客様よりもサービス向上に努めます。故障があればすぐお客様の家に行ったり、これ届けて欲しいと依頼があればすぐに伺う、そんな時代でした。
人と人との繋がりが本当に大事なんだなと感じた時代でした。
家電を購入する時の流れ(現代)
最近の家電の購入はまず、欲しい機種を調べるところからネットです。ネットで調査、購入、配送まですべての工程をネットで済ませることが可能になります。
ただ、ネットで購入する場合はスピードは確かに早いですが、買ってからの失敗や後悔などが発生しやすいのが問題でした。
量販店とは違い、各ショップはどう対応するかはそれぞれですが1つだけ間違い無いのはトラブルが発生した時は量販店の方がスムーズに解決できます。
ネットと量販店で購入した場合のトラブルあるある
家電をネットで購入した場合、商品によって様々なトラブルが起こる可能性があります。そこでネットでした場合はどんなことが起こるか紹介していきます。
大型家電をネットで購入した場合
冷蔵庫や洗濯機、テレビなどの大型家電をネットで購入するとまず送料無料という記載で購入するかと。ただ送料無料は運ぶだけ。設置はしません、別料金が多いのです。
購入する前に必ず確認する必要があります。
もう1つは初期不良の可能性。届いていざ使用したら不良だったなど、実はよくある話なんです。当然、在庫は余分に持ってきてないので新しいのが届くまでに2日前後かかる場合があります。
配送時に買い替えの場合なら家電のリサイクル費用が発生します。このリサイクル料金も量販店とネットで差があります。法律で決まった価格のはずなのに差が出るのが不思議なとこですけどね。
配送だけの家電ならこのくらいの問題が発生しますが工事が入るエアコンはもっとやっかいです。工事料金はお店ごとに価格差があります。そのためネットに記載された料金の他に多くの金額が発生することがあります。
ネットで買ったけど高すぎてキャンセルして量販店で購入するというケースもあるので大きい金額の家電は本当に注意が必要です。
大型家電を量販店で購入した場合
大型家電はどの量販店でも基本的に配送設置が無料ということが多いのです。量販店の下請けの業者さんが配送設置を行ってくれるので何か困った時やトラブルが発生してもすぐに店と密に連絡をとることができます。
そして先ほどお伝えした初期不良。これは量販店が圧倒的に優位です。初期不良が起これば配送商品なら配送センターに戻り新しい在庫をお届けするのでネットよりも早く設置することができます。
配送商品じゃなくても商品を開封後、初期不良の場合は量販店に再度伺い、交換をしてもらう。もしくは量販店に電話をして新しい商品を自宅に持ってきてももらうことができます。
エアコンの工事は購入する前に見積もりをとることができ、商品代金と工事代金が明確に提示することができます。追加工事代は現地でお支払いというのはお金の工面もあるのであまり良いイメージはないですよね。
価格が安く済ませるならどっちがいいの?
配送や設置、工事、初期不良のサービスは量販店の方はがやはり充実しています。ですが価格がどうでしょう?
皆さんは家電に関わらず商品を購入する際はまずは価格を第一に考えるはず。まず先にお伝えしておきます。
全部がネットの方が安いと思わないでください。量販店が安い場合もあるのです。
価格だけで判断をすると後々痛い目に合うかもしれないので『価格だけで判断してはダメ!家電のお得な選び方を伝授』を参考にしてください。
価格は本当にネットだけで判断すと損します。価格と保証代など総合的な支払い価格で比較しましょう。
価格だけで選ぶと後からのガッカリ感が半端ないです。経験談ですが、慎重に購入したお客様のが後悔や失敗は少ない、そして最後にはお得な気分になっている気がします。
失敗しない家電の購入方法
サービスは量販店が上、価格は量販店とネットでカテゴリごとに安さがあります。ではどう購入すれば失敗を防げるか?
ポイント
評価や口コミの確認
量販店の店員の説明
最後に価格の調査
この3つをしっかり確認することで失敗は最小限に抑えることができます。
評価や口コミの確認
家電の購入で現代の1番の判断材料と言っても良いくらい大事なポイントになります。実際に使用した感想や使用した人の口コミが確認できるのは本当に便利。
ですがすべてが真実ではありません。虚偽の記載も実はあります。それを嘘か本当かを確認するのは家電に詳しく無い人には難しいですよね。
そんな時はまずはメーカーにホームページを見てみましょう。メーカーならまずミスはありません。ホームページを見ても分からない場合はコールセンターに電話で確認がおすすめ。
コールセンターなら質問した内容をしっかり調べてから回答しますので安心。
量販店の店員の説明
ディスカウントショップなどの店員とは比較しないでください。しっかり研修を受けて、家電のプロに聞くのも失敗を防ぐコツです。ですが店員もすべてがプロではありません。
量販店に行くのが嫌だという理由がこれが原因かなとって感じる時もあります。ですが家電に詳しい人もいます。最近の家電量販店の店員さんが家電アドバイザーという資格を持っている人なら家電のプロですね。
名札に記載があるか証書をぶら下げているかです。その人たちなら安心かなと。
評価や口コミだけでも悪いとは言いませんが、私たち量販店の説明は実際に使った感想ではありません。
この商品を購入したらこんなメリットが生まれますという説明をしてもらえます。視点の違う説明が店頭では聞くことができます。商品に触れながらの説明というのはネットでは不可能なのでこれは実は大事です。
商品を触って購入を決めた、購入をやめたなどよくある話です。店員の説明が不要ならまずは商品に触れるという点がポイント。
最後に価格の調査
機能や評価、使い方、商品の質感が分かれば最後は最重要な価格です。単に商品の価格だけでなく延長保証の料金や送料など確認しましょう。
ネットで購入する場合
大型家電なら配送料、設置料、リサイクル料の3つを確認。工事が入る商品なら工事代もあわせてチェック。
小型家電(設置が不要な商品)なら商品価格、送料をチェック。
量販店で購入する場合
アフターサービスを考慮するなら量販店の方が無難。そこは金額の差で判断しましょう。
最後に
購入する商品の価格やサービスの価値観は全員違います。サービスよりも価格が最重視の方なら安いとこで購入がいいですし、アフターのケアも考えているなら量販店がやはり強いです。
これから年々、家電の買い方が変わるはずです。私も時代に合わせた商品の提案をして参りたいと思います。
今回紹介した内容は決して量販店で購入してくださいということではございません。家電を購入すりすべての人に気持ちよくお買い物ができればなと思って書いた内容です。
参考程度で結構ですので覚えておいてください。ではまた。