日本に初めてロボット掃除機が登場したのは、平成14年でiRobot社のルンバでした。
当初は非常に高価でして、百貨店の家庭用品売り場でデモ機が走り回っていたことを思い出します。
それから日本の電機メーカーも参入し、製品が増えてくるにつれて値段もよりリーズナブルになり、手が届きやすい価格帯の製品も発売されるようになりました。
けれど製品が多くなってくると、かえって迷ってしまい選びにくくなるというものです。
そこで、ロボット掃除機を選ぶポイントやおすすめロボット掃除機についてご紹介します。
ロボット掃除機を選ぶポイントってなに?
ロボットクリーナーの価格も大切な要素ですが、価格以外に選ぶポイントについて紹介します。
自動帰還するか
自動帰還する機能がない時に、まれにベッドの真下など回収しにくいところで作動を停止したりすることがあります。
すると手が届きにくいにも関わらず、ロボット掃除機を自分で回収しなくてはなりません。
ですので、掃除が終わった後、自動的にドックという充電ポイントまで帰還してくれる機能がある方が便利です。
ダストボックス
ロボット掃除機にはゴミがたまる出すとボックスが設けられています。
ダストボックスの容量が小さかったり、たまったゴミを捨てるのが難しかったりすると使い勝手に影響してきます。
実際に触ってみないとわからないダストボックスも要チェックです。
音
普通の掃除機も結構やかましいものですが、ロボット掃除機も作動中大きな音がするものが多いです。赤ちゃんがいるご家庭では、起こしてしまうかもしれません。
購入する前に店頭のデモ機などで確認しておいた方がいいでしょう。
電池の持ち時間
多くのロボット掃除機が充電時間が3時間程度、可動時間が1~2時間くらいとなっていますが、やはり製品によって違いがあります。
一日中掃除することはないのですが、使い続けるうちに電池が消耗して可動時間が短くなっていきますから、始めからあまりにも可動時間が短い製品はおすすめできませんね。
走行タイプ
ロボット掃除機は、事前にプログラムされた航法にしたがって動きます。
ランダムに動くタイプとカメラによってナビゲーションされて動くタイプに分かれます。
後者のカメラのついているロボット掃除機の方が、お部屋の内部をカメラで認識して掃除してくれますので、より細かく、しかも効率的に掃除してくれます。
ただし、カメラの搭載されているロボット掃除機は、概して高級機なので値段が高くなります。
もちろん、前者のランダムタイプでも隅々まで掃除してくれますので、どちらを選ぶかは値段も考えて選ぶといいでしょう。
バーチャルウォール
日本語に訳すと仮想壁となりますが、赤外線で目に見えない壁を作り出し、ロボット掃除機が侵入しないようにするものです。
赤ちゃんが寝ている部屋など、ロボット掃除機に入ってほしくない空間をブロックしてくれるのであると便利です。
時間設定
ロボット掃除機にタイマーがついていると、掃除する曜日や時間をあらかじめ設定しておくことが出来ます。
タイマーがなくても作動させるにはスイッチを押すだけなので困ることはありませんが、あると重宝しますよ。
Wi-Fi
高級機種には、Wi-Fiが搭載されて、スマホと連動するタイプがあります。スマホを持っていない人には不要な機能ですので、この辺りは値段との相談でしょう。
交換部品や消耗品の価格
意外と忘れがちなのが、消耗品や交換部品の価格です。
バッテリー代やフィルター代がいくらかかるのか、つまりランニングコストのことも事前に調べておいた方がいいでしょうね。
特にバッテリー代は高くつくこともありますから注意が必要です。
ロボット掃除機の種類
ロボット掃除機とひとことで言っても、いろいろな種類があります。
掃除機タイプ
最も多いロボット掃除機が、掃除機タイプです。ロボット掃除機といえば、これが思い出されるほど代表的なタイプで、世界で初めてiRobot社から発売されました。
iRobot社は、もともと軍用のロボット兵器を作っていた会社で、その技術を応用して作られたのが始まりです。
掃除機タイプのロボット掃除機は、普通の掃除機のように部屋の床の上に落ちたゴミやホコリを吸い取ってくれます。
ゴミの認識プログラムや、室内の走行プログラム、ブラシやダストボックス、フィルターなど、各社がいろいろ工夫して製品を作っています。
床拭きタイプ
床に雑巾がけをしてくれるタイプのロボット掃除機もあります。
乾拭きでも水拭きでもどちらも可能です。
このタイプは、床を拭くだけなので排気がなくほこりを立てることがありません。掃除機タイプと比べるととても作動音が静かです。このため、赤ちゃんがいるご家庭でも安心して使えますが、床拭きなのでフローリングの床でないと使うことができません。
窓ふきタイプ
窓ガラスを拭いてくれるロボット掃除機もあります。
窓ガラスに吸い付いて外れないようにしているタイプもあれば、磁石で窓の両側から張り付いているタイプもあります。
窓ふきタイプのロボット掃除機は、手が届かないような高いところまで拭いてくれるので、大きな窓や天井にまで届くような窓の掃除にはとても重宝しますよ。
ただ、窓ふきタイプでは窓からロボット掃除機が落ちないようにしないといけないので、掃除機タイプや床拭きタイプと比べるとセッティングにひと手間かかります。
子どもさんに気軽に頼んでスイッチを押して、作動させてもらうような簡単さはないです。
おすすめロボット掃除機5ランキング
iRobot ルンバ960
カメラ等のセンサーやWi-Fiを搭載した上位機種です。最大で112帖まで掃除できます。
カメラによって室内空間をしっかりと認識したうえで状況を判断し、効率的に掃除してくれるのが特徴です。
もちろん、ゴミの除去率も高いですよ。
iRobot ルンバ622
ロボット掃除機として基本機能はしっかりとおさえていますが、タイマーやカメラが省かれているので、価格が安く抑えられています。
ロボット掃除機が欲しいけれどどうしようかと迷っているような方に、入門機種として最適です。
パナソニック RULO MC-RS800
パナソニック製のロボット掃除機の特徴は、三角形のデザインにあります。
このデザインのおかげで、部屋の角など届きにくいところにまで、ロボット掃除機が入りやすくなっています。
カメラも搭載されており、部屋の様子に応じて掃除してくれるのも便利です。
東芝 トルネオ VC-RVS2
東芝 ロボット掃除機 「トルネオ ロボ」 VC‐RVS2‐W
東芝のロボット掃除機の特徴は、ドックに容量の大きなダストボックスを備えていることです。
ロボット掃除機からゴミが自動的にダストボックスに排出されるので、ゴミ出しがとても便利です。
日立 minimaru RV-EX1
日立のロボット掃除機です。
他社のロボット掃除機と比べてとてもコンパクトなのが特徴です。
部屋の中の入りにくいとこにまで届きます。
まとめ
ロボット掃除機はとても便利です。
僕もiRobot社のルンバを数年前に購入しました。それまで掃除機をかけていた時間が他に使えるようになり、忙しい時などに重宝しています。
あまりの便利さに、床拭きロボットと窓ふきロボットを購入したほどです。
ただし、完全にロボット掃除機任せではありません。食事のとき等、ちょっとした掃除には従来通りの掃除機のほうが便利なので、使い分けています。