冷蔵庫の消費電力を10年前と比較、買い替えなら大型の方が安い!?

最新の冷蔵庫は本当に電気代が安い。冷蔵庫を購入するためにご来店するお客様のほとんどが気にするのは冷蔵庫の容量と電気代だ。

この記事は冷蔵庫を10年前後使用している人にぜひ読んでもらいたい記事。

家電量販店の店員が冷蔵庫を新型にすればこんなに変わるんだぞということを惜しみなく伝えていこう。

冷蔵庫の消費電力を10年前と比較

冷蔵庫の消費電力を10年前と比較

冷蔵庫って家電製品の中で唯一、1年ずっと電源つけっぱなし。そりゃ電気代にウエイトも高いはずだ。

でも実際に購入する時に価格だけで判断しちゃうと電気代が高いと後から気づいて後悔をする人もいるのも事実。そんなことにならないために、10年前の冷蔵庫と最新の冷蔵庫の電気代を比較していこう。

10年前と今の冷蔵庫の消費電力量を比べてみよう

今の冷蔵庫と10年前の冷蔵庫で、消費電力量にどれくらいの差があるのかというデータは、資源エネルギー庁によって公表されている。

それによると、家庭用で比較的よく普及している401〜451Lサイズの冷蔵庫では、2002年に年間の消費電力量が640~720kWhであったのだが、10年後の2012年には、200〜230kWhになっていたのだ。

つまり、わずか10年ほどの間に、消費電力量が3分の1にまで下がったわけだ。

2002年の冷蔵庫 年間電気代 約17,280円〜約19,440円

2017年の冷蔵庫 年間電気代 約5,400円〜約6,210円

消費電力量が下がった理由

冷蔵庫は10年でどうしてこれほどまでに消費電力量を減らすことができるようになったのだろうか

インバータ制御の採用

冷蔵庫には、モーターやコンプレッサーなど多種多様な回転部品が使用されていることをご存知だろうか。

以前の冷蔵庫は、これらの部品の回転数が一定であったので、必要以上に回転がかかり、電気をたくさん消費していた。

そこで 冷蔵庫のコンプレッサーやモーターの回転数を適切にコントロールするインバータ技術を取り入れることにした。

インバータ技術を採用することで、冷蔵庫内と室内の温度差だけでなくドアの開閉時にもモーターの回転数が最適になるように制御できるようになったのだ。

きめ細かい運転を行うことで、冷蔵庫を効率的に運転し、消費電力を減らせるようになったわけである。

断熱材の性能向上

冷蔵庫の外壁と内壁の間には、断熱材が充填されていることをご存知だろうか。

断熱材の効果で、室内の高い温度が冷蔵庫内が伝わること、そして冷蔵庫内の冷気が漏れるのを防いでいる。

以前の冷蔵庫は、冷蔵庫の外壁と庫内壁の間にノンフロンの発泡断熱材を入れているだけだったのだが最近の冷蔵庫ではノンフロンの真空断熱材を組み合わせて、より断熱性を高めたのだ。

冷蔵庫の電気代の計算方法

電気代の計算と聞くと、難しそうに思われるかもしれないが、計算方法は実はとても簡単である。

冷蔵庫の消費電力はWを確認

冷蔵庫の電気代がどれくらいかかるのかを知りたいときは、まず冷蔵庫の『年間消費電力量 kwh/年』を調べよう。

『年間消費電力量』ではなく、『消費電力量(年間)』と書かれているかもしれないが、どちらも同じ意味である。

年間消費電力量を知りたい時は、冷蔵庫を開けて扉の内側を見てみるといい、そこに書いてあるはずだ。どうしても書いていない時は取扱説明書を見ればすぐにわかるはずだ。

簡単な電気代の計算式

冷蔵庫の年間の電気代は、年間電気代=年間消費電力量kwh/年×1kwhあたりの電力料金単価

これだけだ。

冷蔵庫の電気代の計算式というと、難しそうに聞こえるかもしれないが、このように実はかなり簡単である。

仮に使っている冷蔵庫の年間消費電力量が300kwh/年、契約している電気代が1kwhあたり30円だとしよう。

この冷蔵庫にかかってくる1年間の電気代は、300kwh/年×30円=9,000円となる。

ちなみに世の中の平均は1kwhあたり27円が多いの参考にしてほしい。

もちろん、冷蔵庫の消費電力量は、扉の開閉回数や、扉を開けている時間によっても変わるし、古くなれば冷却効率が下がり、その分電気もたくさん使うようになる。

さらに、冷却の強弱によっても変化するので あくまでも目安でしかないが 参考にはなるので一度計算してみてはどうだろうか。

冷蔵庫のサイズ別の電力消費量と電気代

冷蔵庫って小さいサイズの方が電気代が安いと感じていないだろうか?

ところが、実際のところはサイズが大きいほど電気を使わないですむようになっているのだ。ほとんどのお客様がこれを説明をすると驚いたリアクションをする。

不思議に思われるかもしれないが、お風呂のお湯の冷め方で実感できるのではないだろうか。

お風呂にたくさんお湯をためた時と少しだけためた時を比べてみたら、たくさんためた時の方が冷めにくい。

これは、体積が大きいほど、単位体積あたりの表面積が小さくなるのでお湯の熱が逃げにくくなるからだ。

冷蔵庫にも同じことが言え、大きいほど冷気が逃げにくくなるので、少ない電力で冷たい状態を保てるようになるのだ。

最新の冷蔵庫の年間消費電力量の比較

大手家電メーカーであるパナソニックと三菱電機、そして日立の冷蔵庫をサイズ別にみて電力消費量を比較してみよう。

各社とも冷蔵庫のラインナップが豊富なので、ドアの数で分類した。

パナソニックの冷蔵庫

①6ドア冷蔵庫

冷蔵庫サイズ 本体型番 年間消費電力量[kWh/年]
451L NR-FV45S5 390kWh/年
470L NR-F475XPV 315kWh/年
501L NR-F505XPV 280kWh/年
500L NR-F504HPX 259kWh/年
550L NR-F554HPX 266kWh/年
550L NR-F555WPX 266kWh/年
600L NR-F604HPX 273kWh/年
600L NR-F605WPX 274kWh/年
650L NR-F654HPX 290kWh/年
650L NR-654WPX 290kWh/年

②5ドア冷蔵庫

冷蔵庫サイズ 本体型番 年間消費電力量kWh/年
406L NR-E414GV 289kWh/年
450L NR-E454PX 263kWh/年

③3ドア冷蔵庫

冷蔵庫サイズ 本体型番 年間消費電力量kWh/年
335L NR-C340C 333kWh/年
335L NR-C340GC 333kWh/年
365L NR-C370C 345kWh/年
365L NR-C370GC 345kWh/年

 

三菱電機の冷蔵庫

①6ドア冷蔵庫

冷蔵庫サイズ 本体型番 年間消費電力量kWh/年
455L MR-MX46E 250kWh/年
462L MR-RX46E 264kWh/年
470L MR-WX47D 245kWh/年
470L MR-WX47LD 250kWh/年
503L MR-MX50E 250kWh/年
517L MR-WX52D 245kWh/年
572L MR-MX57E 275kWh/年
600L MR-WX60D 270kWh/年
700L MR-WX70C 310kWh/年

 

②5ドア冷蔵庫

冷蔵庫サイズ 本体型番 年間消費電力量kWh/年
451L MR-MB45E 255kWh/年
455L MR-B46D 245kWh/年

 

③3ドア冷蔵庫

冷蔵庫サイズ 本体型番 年間消費電力量kWh/年
272L MR-CX27D 325kWh/年
330L MR-CX33D 330kWh/年
330L MR-CG33E 325kWh/年
335L MR-C34D 520kWh/年
365L MR-CG37E 335kWh/年
365L MR-CX37D 340kWh/年
370L MR-C37D 540kWh/年

日立の冷蔵庫

①6ドア冷蔵庫

冷蔵庫サイズ 本体型番 年間消費電力量kWh/年
430L R-XG43J 287kWh/年
475L R-XG48J 258kWh/年
505L R-XG51J 265kWh/年
520L R-HW52K 234kWh/年
555L R-XG56J 275kWh/年
567L R-KX57K 380kWh/年
567L R-KW57K 380kWh/年
602L R-HW60K 254kWh/年
615L R-WX62K 269kWh/年
735L R-WX74K 310kWh/年

 

②5ドア冷蔵庫

冷蔵庫サイズ 本体型番 年間消費電力量kWh/年
401L R-S40J 273kWh/年
501L R-S50J 260kWh/年

 

③3ドア冷蔵庫

冷蔵庫サイズ 本体型番 年間消費電力量kWh/年
265L R-S27JV 325kWh/年
315L R-S32JV 330kWh/年
315L R-K32JV 335kWh/年
375L R-S38JV 345kWh/年
375L R-K38JV 350kWh/年

この表を見てもらうとわかると思うが、200〜300[L]クラスの冷蔵庫の方が500〜600Lクラスの冷蔵庫よりも年間消費電力量が多いことが明らかである。

この表からも、冷蔵庫は大きい方が省エネと言えるわけだ。

電気代で考えると・・・

冷蔵庫はサイズが大きいほど、電気代が逆に安くなるということがわかってもらえたことだろう。

もし、新しい冷蔵庫を買うとして、サイズをワンランク大きくするかどうかで迷っているなら。

毎月の電気代というランニングコストの点から大きいサイズの冷蔵庫がおすすめである。

冷蔵庫の買い替えの買い時は?

冷蔵庫は家電の中ではかなりの高額商品。値引き交渉も大事だが安い時期は知っていた方がいいだろう。

型落ち

冷蔵庫の新型が発売されるのは、毎年9月前後が多い。つまり、8月ごろから9月ごろにかけて旧モデルの在庫処分が行われるというわけだ。

新型機にこだわらないのなら、夏頃に型落ちした冷蔵庫を狙うと安く購入できるだろう。

ただし、在庫数もかなり減っているはずなので、希望の冷蔵庫が売り切れている可能性もあるのでお店での在庫の有無は早めにチェックするようにしよう。

ところで 旧モデルの在庫処分の時期が近づいてくると家電量販店では展示品の冷蔵庫も売ってもらえることがあるが、冷蔵庫の場合は通電していないので、開封しているが電気系統は新品と変わりがない。

一方、旧モデルではなく、いろいろな新機能を備えた新型冷蔵庫が欲しいのなら、9月から購入に家電量販店に行くのがおすすめというわけである。

サイズ

冷蔵庫の最適なサイズは、それぞれのご家族の人数によって決まる。

実は、適したサイズを求めるための便利な計算式がある。

70L×家族の人数+170Lが、それだもしも2人家族ならば、70L×2人+170L=310L、4人家族なら、70L×4人+170L=450Lが最適の冷蔵庫サイズということになる。

あくまでも目安なので、それより大きなサイズの冷蔵庫を買ってもいいわけであるが家族の人数が増えれば、冷蔵庫もそれに伴って大きくしていかなければならないということだ。

したがって、子供が増えるなど、家族の人数が増えてくれば、冷蔵庫も買い替えの時期になるというわけだ。

電気代

前述したように、冷蔵庫の省エネ性能は年々向上しており、消費電力量も減少している。

電気代が10年でおよそ3分の1にまで下がるほどだから、かなりの向上といっても過言ではないだろう。

しかも、大きいサイズの冷蔵庫ほど逆に電気代が安くなる。

これほどまでに消費電力量が減少したなら、古い冷蔵庫を使っているご家庭の場合冷蔵庫を新しく買い換えるとして、冷蔵庫のサイズを今よりも大きくしたとしても年間に冷蔵庫のために支払っている電気代が大幅に下がる可能性もあるだろう。

確かに冷蔵庫は安い買い物ではないが、古い冷蔵庫を使い続けて、高額な電気代を払い続けるようなら冷却力は古くなれば下がっていくものなので いっそうのこと新しい冷蔵庫を購入した方が安くなるわけだ。

電気代の計算式を使って計算してみて電気代の差が大きくなってくるようなら、冷蔵庫の買い替えのタイミングと言えるぞ。

詳しく安い時期を知りたい人はこちらを参考にしてほしい。

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買い替えならリサイクル料金

家電リサイクル法という法律をお聞きになったことはあるだろうか。

家電リサイクル法は 一般の家庭や事務所から出された特定の家電製品から リサイクルして使える材料を取り出して再利用することで、廃棄物を減らすことを目的とした法律だ。

そして、冷蔵庫は家電リサイクル法がリサイクル対象としている家電に含まれている。

したがって古い冷蔵庫を買い換えた場合、リサイクルしなければならないので、安易に粗大ゴミとして冷蔵庫を出してはならない。

対象となる冷蔵庫

家電リサイクル法の対象と定められている冷蔵庫は、

①冷蔵庫
②冷凍冷蔵庫
③ワインセラー
④保冷こと冷温庫
⑤チェスト型冷凍庫
⑥アップライト型の電気冷凍庫
⑦引き出し型の電気冷凍庫

の7種類である。

持っている冷蔵庫が、これらに該当する場合は、粗大ゴミに出すことができないので覚えておいてほしい

冷蔵庫のリサイクルに必要な費用

冷蔵庫のリサイクルにかかる費用は、『リサイクル券』『収集費用』『運搬費用』の3種類である

リサイクル券の料金

まず最初に購入するのがリサイクル券である。

家電のリサイクル券の料金は、家電リサイクル法によって決められており、全国どこに行っても共通の金額だ。

冷蔵庫の場合は、サイズによって『大』『小』の2種類に分けられており、料金は以下の通りになっている。

小:170L以下:3,672円
大:171L以上:4,644円

171L以上は、300Lであっても600Lであっても同じ料金なのだ。

リサイクル券の料金の点から考えても、大きい冷蔵庫の方がお得なわけだ。

リサイクル券の買い方

リサイクル券の買い方は、『料金販売店回収方式』『料金郵便局振込方式』の2通りある。

料金販売店回収方式

冷蔵庫の購入先に対してリサイクル料金を支払う方式である。

冷蔵庫を新しいものに買い換える場合に同時に古い冷蔵庫を引き取ってもらうなら、この方法となる。

一般的に多いのがこの方式だろう。

料金郵便局振込方式

郵便局でリサイクル券を購入して、リサイクル料金を支払う方式だ。

指定された引き取り場所にご自身で古い冷蔵庫を持っていく場合の方式である。

リサイクルの方法

リサイクルの方法は、家電量販店など小売業者に引き取ってもらう方法と、自分自身で引き取り場所に持ち込み、引き取ってもらう方法の2通りある。

小売業者による引き取り

この方式は、とても簡単で便利なのだが、小売業者で冷蔵庫を引き取ってもらえるのは『新しい冷蔵庫を購入した店』『古い冷蔵庫を購入した店』のいずれかの場合だけだ。

ご自身での持ち込み

条件が合わず、小売業者で引き取ってもらえない場合は、ご自身で指定された引き取り場所にまで持っていかなければならない。

手間がかかるが、収集費用や運搬費用を抑えられるという利点がある。

リサイクル費用を安くしたい人におすすめの方式だ。

旧式の冷蔵庫の収集・運搬にかかる費用

古い冷蔵庫を指定場所にまで収集し、運び出す費用は、古い冷蔵庫の持ち主が負担することになっている。

収集・運搬料金は、家電リサイクル法には具体的な料金は特に定められておらず、家電量販店が独自に決めることが認められている。

ただし 適正原価を著しく超えることがないように、家電リサイクル法第58条に罰則規定とともに定められているので、高すぎたらどうしようと不安に思う必要はない。

冷蔵庫を安く購入する方法

大事なことは家電量販店とネット通販で購入するか。まずは、それぞれのメリット・デメリットを知ると買い物が簡単にできる。

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そして店頭で購入する場合の値引き交渉はこちらになる。

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まとめ

冷蔵庫は買い替えをすれば間違いなく電気代が安くなる。本体価格だけで判断すると後から痛い目にあうこともあるのだ。

1度購入すれば10年は付き合っていく冷蔵庫。今回、お伝えした内容を読んで次に購入する冷蔵庫を省エネ性能が高いモデルを購入するのがおすすめ。

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