洗濯機のインバーターとは?違い気になる電気代と水道代を詳しく解説

清潔な衣類を身につけるために、快適な睡眠のための寝具を保つためなど、洗濯機は欠かせない家電製品。

また4人家族以上であれば、ほぼ毎日使う家電であるからこそ、節電・節水などエコ機能があるものが望ましい。

そこで今回は洗濯機によく耳にする「インバーター」について掘り下げてみようと思う。

洗濯機のインバーターとは?

縦型式洗濯機を例に挙げると、大きく3種類。

乾燥機能がついている「洗濯乾燥機」、全自動洗濯機と呼ばれる「インバーター洗濯機」、全自動洗濯機だが「インバーターなし洗濯機」である。

ドラム式洗濯機が人気の中、まだまだタテ型式洗濯機を選ぶ方も多いだろう。

結果から言うとインバーター機能がついていない洗濯機は必ず価格が安いのだ。

そもそもインバーターとは何を意味するのか?と疑問の方もいるだろう。

洗濯機における「インバーター」とは簡単に説明すると、電気量を調整してくれる便利な機能だ。

洗濯機についているモーターの回転速度を調整できたり、モーターを制御して必要なパワーだけを出せるのが主な働きである。

1、節電効果

洗濯機にインバーター機能がついてることで、モーターへ流れる電流を制御でき、そのため余分な電力を使うことなく省エネできると言える。

洗濯機にはモーターが入っており、このモーターが回ることで、洗濯槽を回転させて洗っている。

コンセントから流れる電気の量はほぼ一定であり、モーターは常に同じ速度で回転する。インバーター機能がついていることにより、調整ができムダな電力をおさえられるのだ。

洗濯機で衣類を洗う場合、「洗い」はゆったりとし回転し、「脱水」は速度を速めて回転させている。

ここでインバーターがその威力を発揮することとなる。インバーターがモーターの回転数を調整することにより電気代も調整できるのだ。

洗濯に適した回転するに調整することができ、ひいては節電につながるのだ。

2、節水効果

洗濯機にインバーター機能がついていることで、洗濯槽の動きを把握し必要に応じて水の量を調整することが可能である。

そのため水量をコントロールし、節水の効果があるのがメリット。衣類の種類や、汚れの度合いに応じて洗い方を細かく選択でき、また少ない水量でもしっかりと汚れを落とす洗浄力があるのが魅力だ。

また絡み防止の機能がついたものも多く、取り出しも楽と言える。さらに洗濯槽の自動洗浄の機能も重宝する。

3、静音効果

モーターの回転数や、洗濯に必要な水量をコントロールできることで、衣類に合わせて最適な運転が可能になるため、より運転音をおさえることができる。

そのため洗濯する時間を選ばず運転させることが可能になる。ライフスタイルに合わせて家事ができるのはかなりポイントが高い。

インバーター機能の洗濯機の見分け方

インバーターの見分け方として表示されていない製品も多く存在する。

まず乾燥機機能がついた洗濯機はインバーター機能がついている思ってもらっていい。インバーター洗濯機の価格は比較的高めがうれしい機能もある。

ポイントは以下になる。

運転音が静か

節水しても洗浄力が高い

洗濯槽の自動洗浄がある

風呂水ポンプ機能

などが多い。

電気代や水道代は変わるの?

洗濯機でインバーター機能がついてるのとないので、どれだけ電気代と水道代が違うか気になるはずだ。

上記で触れたがどれだけ違うかを比較してみよう。

インバーターでモーターを制御できるため、電気代や水道代が変わるのは容易に想像できる。あくまで一例だがパナソニックの全自動洗濯機で比較する。

1、使用水量

同じ7kgモデルでもNA-FA70H6(インバーター有り)は標準使用水量(定格洗濯時)が92Lである。それに対してNA-F70PB12(インバーターなし)は119Lと27Lも少ない量である。

インバーター機能がある洗濯機だと1回につき27Lも水を軽減できることが可能。毎日洗濯するとなると、1カ月で810Lの節水ができる。

金額に換算するとその差は2.5円ほど。

1カ月で75円

1年で900円

洗濯機の寿命が約7年になるので6300円の差が出るのだ。

2、使用電力

NA-FA70H6の消費電力(定格洗濯時・50hz)は280Wである。それに対して、NA-F70PB12は480Wと2倍ほど電力を使う。

しかも目安時間(定格洗濯時)はNA-FA70H6は36分、NA-F70PB12は43分と時短も実現できる。

インバーター機能がある洗濯機だと1回につき7分の節電ができるのだ。毎日洗濯すると、1カ月で210分もの節電ができる。

金額に換算するとその差はたった2円なのだ。

1カ月で60円

1年で720円

洗濯機の寿命が約7年になるので5040円の差がでる。

3、運転音

運転音に関してはNA-FA70H6の運転音は洗濯時32db、脱水時は39dbである。

それに対してNA-F70PB12の運転音は洗濯時37db、脱水時は46dbである。

37dBが決してうるさいというほどではないが音の単位のデシベルの参考を載せておく。

50デシベル ・静かな事務所・クーラー(屋外機、始動時)
40デシベル ・市内の深夜・図書館・静かな住宅の昼
30デシベル ・郊外の深夜・ささやき声
20デシベル ・木の葉のふれあう音・置時計の秒針の音(前方1m)

ただ、集合住宅の世帯の方、夜中に洗濯をする人、寝る時に音に敏感な人はやはりインバーター機能があるモデルを購入するのがおすすめだ。

洗濯機のインバーターは必要?

インバーターの必要性は家族の人数とライフスタイルで選ぶとよいだろう。節電・節水に関しは金額的に大差を感じないが、大家族にとってはマストである。

1日1人1.5kgの洗濯物と考えた場合、4人の家族の場合は最低でも6kg以上の大容量の洗濯機が必要だ。

また衣類のほかにもタオルやシーツなどを洗濯することを考えると7kgが最低のラインと言える。

さらに4人以上の大家族となると大容量の洗濯機選びははもちろんのこと、1日2回以上洗濯機を回すことが当たり前となる。

インバーター機能があるモデルの多くは7kgから多いので、そこから選ぶのがおすすめ。

また介護が必要な家族がいたり、赤ちゃんや乳幼児などにとっては、清潔を保つことが必要となる。

寝具や寝間着などは毎日洗いたいもの。子供が部活などをしていると汚れのひどいものも多く、洗濯機を動かす回数が増えることが想定される。

インバーター機能がある洗濯機を活躍させれば、家事の時短ができるのも主婦にとってはありがたい家電と言える。

一人暮らしの場合、インバーター洗濯機は高価であり必要ないかも。

しかし、日中に洗濯する時間が取れない場合は、夜中や早朝に音が静かな洗濯機の方がストレスなく動かせる。初期費用はかかるものの、洗濯時間を選ばなくてよいのはメリットである。

また毛布などの大物の洗濯ものであれば、大型洗濯機が優秀である。クリーニング代が安く済むのも魅力だ。

最近では10kg、12kgの洗濯機が大人気になっている。

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毎日をどれだけ快適に過ごせるかにフォーカスを当てると、インバーター機能がある洗濯機は外せない家電製品と言えるだろう。

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